理事長挨拶
豊かな創造 未来への挑戦
広島県東部機械金属工業協同組合
理事長 松本 眞
本年設立63年を迎え、福山市を中心とする広島県東部地方の機械金属関連産業172社で構成し、機械、金属、鉄鋼、自動車、電機、電子機器、鋳物、熱処理、商社など、機械や金属に関係するあらゆる業種を網羅し、多種多様な技術集積をもつ企業集団です。
当組合は戦後の疲弊した中、当地の機械金属工業を再生し発展させるために昭和28年11月に結成した「福山地方機械金属試験場設置期成同盟会」を原点とし、昭和33年6月28日、現在の組合の形態に改組改称し設立いたしました。
現状、組合員総従業員数が11,000人、売上合計は3,300億円と、地域を牽引する協同組合へと成長することができました。これも諸先輩方が熱き情熱を傾け、組合事業に積極的に取り組み続けていただいたことと、多くの関係各位の永年の変わらぬご支援の賜物であると、心より感謝申し上げます。
経済社会の構造変革やグローバル化に対応するため、新商品開発、事業の多角化、先端技術の導入による技術力の高度化等に努め、一層の発展を目指している一方で、ここ数年、人手不足、事業承継や働き方改革、生産性向上など、また地球温暖化による自然災害への備え、さらには新型コロナ感染症の脅威など、私たち中小企業が直面する様々な問題が波状攻撃を加えてきます。そして今、第4次産業革命によりIOTやAIなどによるものづくりへの革新的技術が日ごとに発展し、実用段階に入っています。まさに柔軟でダイナミックな変革が求められています。
そのような厳しい環境に適切に対応していくためにも、組合に出来ることは、組合員同士の連携を深め、共同化のきっかけづくりです。2社~数社の組合員同士が連携し、技術を結集しながら様々な製品開発に挑戦するなど、多くのグループも生まれています。そして自慢の当組合青年部「東青会」は組合事業の大きな役割を果たしてくれており、頼もしい存在です。
いま、私達は組合設立63年を経過し、経営資源の相互補完を図る組織である組合の役割がより一層重要になると思っています。
変化の激しい時代だからこそ、当組合の基本理念である“豊かな創造・未来への挑戦”をテーマに掲げ、更なる結束を強化し、ビジネス環境の変化に対応した組合事業に果敢に取り組み、組合員企業と地域経済発展に邁進していく所存です。
今後とも引続いてご指導、ご支援とご協力を賜りますようお願い申上げます。
(2021.9記)